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「とらのゆめ」 さく・え タイガー立石(福音館書店)

疲れたお母さんの強い味方
ようこそ夢と空想の世界へ

 寅年の息子と書店で一緒に選んだ一冊。
 「ねむいねむい」と眠りについたとらのとらきちが、夢の中を歩いていく絵本。だまし絵のような不思議な空間と景色。その中をとらきちは「ぐうぐうぐう」と言いながら、浮くように、はずむように歩いていく。ただそれだけだ。
 寝る前のひとときの読み聞かせ。とらきちの夢の中は、ふわふわとやわらかく、ひたすらにシュール。タイガー立石さんが描く「とらきちの世界」に子どもはぐんぐんとひきこまれていく。
 疲れて眠くて(親のほうが)ばたんきゅうの日。そんな日の秘密兵器「とらのゆめ」。とらきちの夢にあわせて「ぐうぐうぐう」…意識を失いかけながら、かろうじて母は言葉を拾いつなげていく。そんな母の声が子どもの眠りを絶妙に誘う。我が家の隠れたロングセラー。
 「ぐうぐうぐう」といえば、とらきち。愛すべき絵本です。

とらのゆめ